燃料電池搭載本格的2足歩行ロボットの紹介
スピーシーズ株式会社様・株式会社FC-R&D共同開発)

ロボット用複合燃料電池システムを搭載した本格的2足歩行ロボット
『Speecys−FC』

私たちは、次世代のクリーンエネルギーとして注目されている燃料電池を
ロボット用に最適化したロボット用複合燃料電池システム「Speecys Composite Fuel Cell System」を開発しました。
充電の必要がなく、環境に優しい燃料電池は、将来ロボットの普及が進んだ場合の駆動エネルギーとして、
有望なマテリアルであると考えます。
そこで私たちは、燃料電池駆動の2足歩行ロボットの開発に着手し、このたび研究や展示用途での使用が可能となりました。
Speecys-FCでは、燃料電池システムの構成を工夫し、出力の安定化を図りました。また、ベースとなった
スピーシーズのロボットシステム「Speecys」は大きなトルクのサーボを使っており、燃料電池などの重量物の装着も可能で、
また広範囲な動作電圧で動作可能なため、実用レベルにまで到達することができました。

Speecysイメージ

主な仕様

関節可動部自由度

3×2

上半身回転

1

脚部

6×2

合計

19自由度

プロセッサユニット

RPU-100(双葉電子工業製)

OS

Speecys OSNetBSDベース)

サーボ

RS601CR(双葉電子工業製)

外部接続用
汎用インターフェース

無線LAN標準装備 (IEEE802.11b準拠 )

センサー

サーボ内蔵

サーボ個数分

ジャイロセンサー

1軸 

2軸、3軸オプション)

3Gセンサー

1セット

寸法/重量

50cm/4.2 kg

消費電力

1.7A(ひざを曲げて静立時)
3A前後(歩行時)


燃料電池外観燃料電池装着
■搭載燃料電池システムの仕様
定格出力 9.6V  25W
定格電流 3A

ピーク電流

5A
水素消費量 約2分/1L(定格出力時)
燃料電池スタック重量 約105g ×5本
16L水素吸蔵合金ボンベ 330g
9.6V 160mAニッケル水素バッテリー 33g
レギュレータ 19g
ロボット可動電圧範囲 7〜14V

【燃料電池とは】

  水素と酸素を科学反応させて電気エネルギーを取り出す発電装置です。

  化学反応としては「水の電気分解の逆原理」といわれています。

  排出物は水のみで、将来のクリーンエネルギーの柱の1つと期待されています。

【当社燃料電池システムの特長】

  化学反応で発電するので、騒音、振動がありません。

  今後、家庭用途への普及が期待される固体高分子型燃料電池です。作動温度が低く、簡便、
  かつ安全で装置の小型化が可能です。また、起動に必要な時間が短いので、頻繁に運転/
  停止が行われる用途に適しています。

  シンプルな構造。(ファンやドレンなどの付加装置なし)

  負荷電流のおだやかな変化はアシストスタックを付加した燃料電池に、瞬間的な電流の変化
  はニッケル水素電池に受け持たせることで、ロボット動作時の電流変動に対応した複合燃料
  電池システムです。

  反応により生成された水は反応熱により蒸発します。

燃料電池システムCFCS 燃料電池セル構造
スピーシーズ株式会社HPはこちら
≪FC-R&D TOPページへ≫  ≪閉じる≫